ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
私は彼のシャツを引っ張って、再び唇を引き寄せた。今度はこちらからぺろりと舐めとるようなキスをお見舞いする。

スイッチの入った彼が私の顔の横に手をつき、サンラウンジャーに膝をのせる。ギシッと軋む音がして、ふたつの体が隙間なく重なった。

楽しいのはシチュエーションだけじゃない。ふたりきりでいられるのが幸せ。私と一緒に過ごそうと思ってくれたことが、なにより嬉しい。

本当に好きになっちゃいましたなんて言ったら、笑って小バカにしそうだけれど。

でも、もう迷惑だとは言わない気がした。

彼のことだから、とっくに私の気持ちに気づいているだろう。

それでいてこんな思わせぶりなことをするのだから、心傾いてしまった私に罪はない気がした。



夕食は海にせり出したウッドデッキでコース料理をいただいた。

インフィニティプールの水面がライトに照らされてキラキラと揺れている。その向こうにはインディゴブルーの海が広がり、水平線にかかる雲の上には、星々が静かに瞬いていた。

今日だけは特別にワイン解禁だ。妊活だとか跡取りだとか小難しいことを忘れて、心置きなくリゾートを満喫する。

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