ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
康惺さんは「こんなオッサンの同伴でいいならな」と目を閉じたまま適当に了承した。

「オッサンオッサン言わないでください。……そんなふうに思ってませんし」

裏を返せば自分が子どもだと言われているようで胸が痛む。

「それに、自分だって本当はそこまで年齢にコンプレックスなんて持ってないくせに。自信満々のくせに」

何事にも動じない彼のことだ。自虐ネタは言うが、心の底から引け目を感じているわけではないだろう。

「……まあ真面目な話――」

私の切実な様子を感じ取ったのか、彼が上半身を起き上がらせる。

「重ねた歳の分だけ、あんたを満足させられると思っているよ。自信しかない」

彼の大きな手が頬に触れる。その手を掴むように重ねると、彼がニッと笑みを深めた。

「私も。年齢関係なく、康惺さんだからこそ……尊敬しているんです」

好き、とは言いがたく真面目な言葉でごまかすと。

「尊敬? 愛しているじゃなくて?」

百倍に盛られて突っ込まれた。まあそうなのだが。愛しているのだが。にやにやした彼の顔が憎たらしい。

「愛してるって言ってほしいんですか?」

「そりゃあな」

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