ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
……康惺さんも、本来なら舘華家で祝賀会をするはずだったのよね?
腕枕の主をちらりと見やると、視線に気づき「どうした?」と尋ねてきた。
「いえ。ふと跡継ぎ候補がここにいていいのかなと思いまして」
「問題ないだろ。きっと惺也がうまくやってる」
その答えを聞いて、ちょっとだけ心配になる。惺也さんがまたご当主に悪口を言われていないかと。
心中を察した彼が「大丈夫だ」と少々面倒くさそうに答える。
「惺也は世渡りが上手い。親戚からはかわいがられているよ。邪険にするのは親父だけだ」
「そう……ですか」
それって安心していい返答なのだろうか……。
とはいえ、惺也さんだって『兄に代わり、僕が当主になります』と言い切るだけの自信を備えている人だ。私が心配するのもおこがましいのかもしれない。
このまま惺也さんが跡継ぎになったとしたら、康惺さんはどんな立場になるのだろう。
ふと気になって顔を上げ、彼の胸に手をついて覗き込む。
「康惺さんは、跡を継がなくていいとしたら、なにかやりたいことでもあるんですか?」
彼はぱちりと目を瞬いて、「そうだな~」と楽しげに唇の端を上げた。
腕枕の主をちらりと見やると、視線に気づき「どうした?」と尋ねてきた。
「いえ。ふと跡継ぎ候補がここにいていいのかなと思いまして」
「問題ないだろ。きっと惺也がうまくやってる」
その答えを聞いて、ちょっとだけ心配になる。惺也さんがまたご当主に悪口を言われていないかと。
心中を察した彼が「大丈夫だ」と少々面倒くさそうに答える。
「惺也は世渡りが上手い。親戚からはかわいがられているよ。邪険にするのは親父だけだ」
「そう……ですか」
それって安心していい返答なのだろうか……。
とはいえ、惺也さんだって『兄に代わり、僕が当主になります』と言い切るだけの自信を備えている人だ。私が心配するのもおこがましいのかもしれない。
このまま惺也さんが跡継ぎになったとしたら、康惺さんはどんな立場になるのだろう。
ふと気になって顔を上げ、彼の胸に手をついて覗き込む。
「康惺さんは、跡を継がなくていいとしたら、なにかやりたいことでもあるんですか?」
彼はぱちりと目を瞬いて、「そうだな~」と楽しげに唇の端を上げた。