ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「投資物件を転がして地味に稼ぎながら、こういうリゾートでずっとゴロゴロしていられたら最高だな」

「それは確かに最高です」

私だってそう思う。

ずっとふたりで気楽にこうしていられたら――そう考えたら、彼が言うように跡継ぎを辞退するのも悪くないんじゃないかなんて思ってしまう。

もちろん、ふたりともそれは夢だとわかっている。

……でも、夢を見るだけなら自由だもの。

今だけでも、そんな時間を夢見て気楽に過ごしていたい。

ふと、康惺さんが私の後頭部に手を回す。

「その夢が叶うときには、俺の傍にいろ」

相変わらずの不敵な笑み。彼の傍という特等席をもらえた気がして、嬉しくなる。

「はい」

彼の求めに応じてキスをする。跡を継ごうが継ぐまいが、彼の隣にいたい――今ではそんな気持ちでいっぱいだった。




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