ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「兄さんは仕事ができる上に、ルックスもああですから。昔はちょっと……その。遊んでいたと言いますか。とにかくモテるんです。秘書に手を出したとか、高級クラブにお金をつぎ込んだとかいろいろ問題になりまして……」
さらりと放たれた言葉に、玄関の鍵を開けながら笑顔が凍り付く。
秘書……高級クラブ……なんだかすごく思い当たる節が……。
いやでも、クラブについては仕事の延長線上で、自ら遊ぶことはないって言ってたし。蛯原さんについても叱っていたし。
絶妙な食い違いはなんだろう……?
胸の奥で重苦しさを感じつつも、笑顔で「どうぞ」と部屋の中に促した。
ソファを勧め、いただいた手土産はダイニングテーブルに置く。
「惺也さん、お夕食は――」
「いえ。おかまいなく。昼が遅かったので、帰ってからいただくことにします」
「でしたら、お飲み物だけでも。コーヒーでかまいませんか?」
キッチンカウンターから尋ねると、彼は「ありがとう。いただきます」とソファに腰を下ろした。
私はコーヒーメーカーを起動し、お茶請けのクッキーを用意する。
「このリビングは兄さんの趣味……ですよね?」
さらりと放たれた言葉に、玄関の鍵を開けながら笑顔が凍り付く。
秘書……高級クラブ……なんだかすごく思い当たる節が……。
いやでも、クラブについては仕事の延長線上で、自ら遊ぶことはないって言ってたし。蛯原さんについても叱っていたし。
絶妙な食い違いはなんだろう……?
胸の奥で重苦しさを感じつつも、笑顔で「どうぞ」と部屋の中に促した。
ソファを勧め、いただいた手土産はダイニングテーブルに置く。
「惺也さん、お夕食は――」
「いえ。おかまいなく。昼が遅かったので、帰ってからいただくことにします」
「でしたら、お飲み物だけでも。コーヒーでかまいませんか?」
キッチンカウンターから尋ねると、彼は「ありがとう。いただきます」とソファに腰を下ろした。
私はコーヒーメーカーを起動し、お茶請けのクッキーを用意する。
「このリビングは兄さんの趣味……ですよね?」