ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「康惺さんの失脚を望んでいるんですか? だったらどうしてわざわざ手土産なんて持って――」
そう口にして、ダイニングテーブルの紙袋に視線を移してハッとする。
さすがに変なものが入っていたりはしないよね……。
じっと紙袋を見つめていると、考えを読んだのか、惺也さんがくつくつと笑い出した。
「あれは本当にただの手土産です。毒なんて入ってないので、涼羽さんも安心して召し上がってください。別に兄さんに物理的に危害を加えたいわけじゃないので」
「じゃあ……なにがしたいんです?」
「涼羽さんを救ってあげたい、その一心ですよ」
穏やかな笑顔。でもその言葉は真実を語っているとは思えなかった。
そのとき、リビングのドアがガチャリと開いた。
飛び込んできたのは康惺さんだ。慌てて帰ってきたのか、険しい表情をして肩で荒く息をしている。
「あれ。思ったより早かったな」
惺也さんが呑気な声をあげる。まるで康惺さんが夜遅くまで帰らないと知っていたような口ぶりで、私は眉をひそめた。
「涼羽に連絡をもらって、会食を途中退席してきたからな」
「それは悪いことをしちゃったね」
「で、なんの用だ」
そう口にして、ダイニングテーブルの紙袋に視線を移してハッとする。
さすがに変なものが入っていたりはしないよね……。
じっと紙袋を見つめていると、考えを読んだのか、惺也さんがくつくつと笑い出した。
「あれは本当にただの手土産です。毒なんて入ってないので、涼羽さんも安心して召し上がってください。別に兄さんに物理的に危害を加えたいわけじゃないので」
「じゃあ……なにがしたいんです?」
「涼羽さんを救ってあげたい、その一心ですよ」
穏やかな笑顔。でもその言葉は真実を語っているとは思えなかった。
そのとき、リビングのドアがガチャリと開いた。
飛び込んできたのは康惺さんだ。慌てて帰ってきたのか、険しい表情をして肩で荒く息をしている。
「あれ。思ったより早かったな」
惺也さんが呑気な声をあげる。まるで康惺さんが夜遅くまで帰らないと知っていたような口ぶりで、私は眉をひそめた。
「涼羽に連絡をもらって、会食を途中退席してきたからな」
「それは悪いことをしちゃったね」
「で、なんの用だ」