ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「繊細な康惺さんには無理ですよ」

「なっ……そういえば、ほかにも随分なことを言ってくれたよなあ。照れ屋で神経質で気にしぃでって――」

「言いましたっけ? それよりほら、鍋焼きうどんが出来上がりましたよ。運んでください」

運ぶのは彼に任せ、私は鍋敷きをふたつダイニングテーブルに置く。

運び終えた彼に、箸と木製のお玉を手渡し「おいしそうでしょう?」と自信満々に尋ねる。

「ああ。これを食べるために早く帰ってきたんだからな」

「もうちょっとレパートリー、増やしときます。味噌鍋とかにしてもおいしそうですよね?」

「キムチもいいよな。豆乳とか」

「鍋の可能性は無限大ですね」

他愛ない会話をしながら鍋焼きを食べる。

いつもはすぐに食べ終えてしまう彼も、今日は尽きない会話に笑いをこぼしながら、最後のひと口までゆっくりと味わっていた。




「おいで、涼羽」

そう言ってベッドで手招く彼。今日はふたりで子作りする日。

ベッドの上に膝をつくと、彼は私の体を受け止め、ゆっくりと服を脱がせてくれた。

「もうこれで何度目でしたっけ」

「さあな。数えてない」

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