ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
結婚記念日のランチにとやってきたのは、西洋の古城を思わせる優雅な外観のレストラン。

結婚式にもよく使われるのか、建物の脇には中庭があり、その一角にチャペルを模した祭壇とチェアの並ぶセレモニースペースが設けられている。

建物の中は、ガラス張りの天井に巨大なシャンデリアが垂れ下がっていて、箕山邸のダンスホールに劣らない美しさだ。

「すごく綺麗!」

豪華なシャンデリアとその向こうに透けて見える青空を見つめていると。

「貸し切りだ。存分に堪能してくれ」

彼がサラリととんでもなく贅沢なことを言う。この規模の施設をふたりだけで貸し切り……? 彼の行動はスケールが桁違いで驚かされてばかりだ。

お料理は華やかなフレンチ。一皿一皿が芸術作品のように美しく盛り付けられていて、いい意味で味が想像できない。

「もったいなくて食べられない……」

と前置きしつつ、遠慮なくいただく。

お野菜は瑞々しさを残しながらも香ばしく焼き上げられ、繊細な味わいのソースが絡んでいる。これまで経験したことのない風味でとてもおいしい。

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