ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
お肉は口の中で蕩けてとても濃厚だし、お魚は皮目パリパリ中身ふわふわ、魚介の旨みが濃縮したソースが口の中いっぱいに広がって幸せだ。

「すごくおいしいですね。こういう素敵なお店って、どうやったら見つけられるんです?」

「俺が新人の頃、仕事でこのレストランの用地に関わったんだ。何度か来させてもらってるけど、本当にうまいよな」

なるほど、とメインディッシュの牛フィレ肉とフォアグラのソテーを頬張りながら頷く。

こちらも王道のソテーではあるが、フルーツやお野菜が宝石を散りばめたように盛られていて、このお店の料理に対する情熱とこだわりが伝わってくる。

「結婚式もできるんでしょうか? 中庭にチャペルみたいなスペースも見えましたが」

「ああ。ウエディングパーティーや撮影でも使われるらしい」

外観も内装も写真によく映えそうだ。ここでウエディングフォトを撮ったら素敵だろう。

そんなことを考えながらぼんやりとフロアを見回していると、康惺さんが神妙な顔で口を開いた。

「あんたがしたいって言うなら、今からでも式を挙げたっていいんだぞ?」

気を使わせてしまっただろうか。私は「いえ、大丈夫です」と即お断りをする。

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