ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
ぽつりと漏らすと、彼は目を丸くした。

私に説明してくれるときの真面目な顔も、間違いを発見したときのニヤニヤ顔も好き。

それから、私が問題を正しく解けるまで辛抱強く待ってくれるところも、正解したときの優しい顔も。彼の素敵な部分が盛りだくさんなのだ。

「それに、康惺さんをひとり占めできますし」

私に教えてくれているときは、私のことだけ見てくれる。それもなんだか嬉しい。

彼は予想外だったのか「なに言ってんだ」と苦笑する。

「勉強を教えてるときだけじゃなくて、三六五日、俺をひとり占めしてる自覚はないのか?」

困ったように眉を下げて私を見つめる。

自覚がないわけじゃないけれど、あらためて口にしてもらえると嬉しくなってくる。

私は彼にとって世界でただひとりの女性なんだ、そう実感できて、胸の底から幸せが湧き上がってくるのだ。




食事を終えると彼が近くのスタッフに目配せをした。

「外を少し見学させてもらえますか?」

もしかしたら、あらかじめ話を通してあったのかもしれない。スタッフは快く「どうぞ。こちらです」と私たちを案内してくれた。

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