ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
しかし、問題はどうやって彼に会うかだ。ひとつ上の階にいるとはいえ、セキュリティ上、ほかのフロアには立ち入れない構造なのだと入居してから気づいた。
アポイントを取ろうにも、彼からの連絡は一方通行。かかってきた電話に折り返すとコンシェルジュに転送されてしまった。
一度「会いたい」と伝言を頼んだが、見事にスルー。避けられている感じがする……。
偶然会えるチャンスに望みをかけるしかないが、生活時間が違うのか、同じマンション、同じ高層階用エレベーターを使用しているはずなのにまったく顔を合わせない。
やきもきしながらも彼と遭遇できる日を辛抱強く待ち続けていたが、この日、ようやくそのチャンスが巡ってきた。
康惺さんとエレベーターホールで鉢合わせたのだ。
私は「あっ!」と声をあげて彼を呼び止める。
向こうはこちらを見てあからさまに肩を落とした。面倒なやつに捕まったという本音が、横顔に透けて見えた。
「ご無沙汰しております。諸々手配していただきありがとうございました。伝言、伝わってます? 伝わってますよね?」
アポイントを取ろうにも、彼からの連絡は一方通行。かかってきた電話に折り返すとコンシェルジュに転送されてしまった。
一度「会いたい」と伝言を頼んだが、見事にスルー。避けられている感じがする……。
偶然会えるチャンスに望みをかけるしかないが、生活時間が違うのか、同じマンション、同じ高層階用エレベーターを使用しているはずなのにまったく顔を合わせない。
やきもきしながらも彼と遭遇できる日を辛抱強く待ち続けていたが、この日、ようやくそのチャンスが巡ってきた。
康惺さんとエレベーターホールで鉢合わせたのだ。
私は「あっ!」と声をあげて彼を呼び止める。
向こうはこちらを見てあからさまに肩を落とした。面倒なやつに捕まったという本音が、横顔に透けて見えた。
「ご無沙汰しております。諸々手配していただきありがとうございました。伝言、伝わってます? 伝わってますよね?」