ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
しかし、デリケートな内容を堂々と言い放つ私のかわいげのなさは予想外だったのか、神妙な顔をした。

「あんた、肝が据わってるよな」

感心したような、呆れたような口調で言い放ち、私をリビングへ招き入れる。

「飯はもう食べたか?」

「はい。というか、もう二十二時ですよ?」

「俺がまだなんだよ。そっちは済んでるなら、一人前でいいな。悪いけど少し待っていてくれ」

唐突にキッチンに行き、調理を始める。フライパンがじゅうじゅうと子気味のいい音を立てる。すぐさま芳ばしい香りが漂い始めた。

「自炊なんてするんですね」

「たまにな」

「なにを作っているんですか?」

「ナポリタン」

ダイニングテーブルに座りながら、キッチンに立つ彼をぼんやりと眺める。

飄々とした顔でちゃきちゃき手を動かす姿はなんだか妙だ。こういうマメなことはしない人だと思っていた。

「さて、できた」

彼が大きめのプレートに一人前のパスタを盛って運んでくる。

私には四角いチーズケーキがのったプレートを「ほら」と言って差し出してきた。端っこにはなぜかナポリタンがひと口分のっている。

「なんて組み合わせ……」

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