ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
ナポリタンとチーズケーキが同じお皿にのっているところを始めて見た。

「酒のつまみでも持ってこようと思ったんだが、妊活中なんだろ。アルコールはまずいんだよな?」

「一応、控えてます……」

「冷蔵庫の中でぎりぎりスイーツになりそうなつまみがそれだけだった」

そう説明してテーブルにつく。フォークを手にして「いただきます」と勝手に食べ始めた。

「このナポリタンは?」

「お裾分け。目の前で食べられたら気になるだろ」

確かにここまでおいしそうな香りが漂っていると、お腹が減っていなくてもひと口食べてみたくなる。

私も「いただきます」と両手のひらを揃えた。パスタからいただくことにして、フォークに巻いて口に運ぶ。

甘酸っぱくて濃厚なケチャップ。たぶん隠し味にソースを使っているのだろう、こってりとした風味も感じられて、くせになる味だ。

「おいしいです」

素直な感想を漏らすと、彼は「そりゃよかった」とわかりやすくドヤ顔をした。

「ただな。野菜をあらかじめ切って冷凍にしておいたせいか、食感がイマイチなんだ。やっぱり野菜は新鮮なものに限るな」

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