ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「気にするな。上だろうが下だろうが、やることは変わらない」

「や、全然違うと思うんですけど」

「こっちの方が妊娠しやすいらしいぞ」

「え、本当ですか?」

そんな情報、初耳だ。さすが三十八年も生きて女性を相手にしていると詳しいのね。

感心していたとき、彼がしれっと「嘘だ」と答える。

「なっ……!」

「いいから。おいで」

怒りの声をあげかけるも、彼の艶っぽい笑みを目にして反論する気が失せた。

その余裕めいた表情を憎たらしいと思うと同時に、どこか安心してしまう自分がいる。

どれだけ軽口を叩いていても、決して酷いことはしない、女性として丁寧に扱ってくれる、そう知ってしまったから。

「痛そうなことはやめてください」

「痛いと思ったら、その男は二度とやめておけ。体の相性が悪い。あと、下手だ」

「……ご忠告どうも」

自分は痛くしないという自信が伝わってくる。

……それとも、体の相性がいいのかな?

初めて彼に抱かれた夜は、あんな場所でしたにもかかわらず痛みなど微塵も感じなかった。それどころか、彼の手練手管に酔わされて、いつの間にか自分から求めてしまっていた。

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