ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
第四章 唇へのキスは……
入社して半年が経とうとしている。
仕事にも慣れ始め、自分で考えて動ける場面も増えてきた。私の成長を、父も教育係の森川さんも喜んでくれている。
そんな中、舞い込んできたのは父が以前から話していた舘華興産との提携の件。
今日は専務である康惺さん自ら足を運んで視察するという。
社長である父も、その部下や秘書である私たちも、普段よりどことなく緊張感を持ってそのときを迎えた。
その日の午後。出迎えに向かった森川さんとともに社長室に入ってきたのは、威厳とスマートさを兼ね備えた康惺さんだ。
上質なスリーピースのグレースーツが立派な体躯によく似合っている。髪は左右で分けてきちんと整えられており、清潔感が抜群。
あのペントハウスにいるときとは大違いで調子が狂う。
「康惺殿。お忙しい中、ようこそお越しくださいました」
そう言って両手を差し出す父。その手を握り返しながら、康惺さんがいつも以上に上品な笑みを浮かべる。
「ご無沙汰しております、茂木野社長。視察を快諾いただきありがとうございました」
その場にいる誰もが、うっとりと羨望と憧憬の眼差しを送る。
仕事にも慣れ始め、自分で考えて動ける場面も増えてきた。私の成長を、父も教育係の森川さんも喜んでくれている。
そんな中、舞い込んできたのは父が以前から話していた舘華興産との提携の件。
今日は専務である康惺さん自ら足を運んで視察するという。
社長である父も、その部下や秘書である私たちも、普段よりどことなく緊張感を持ってそのときを迎えた。
その日の午後。出迎えに向かった森川さんとともに社長室に入ってきたのは、威厳とスマートさを兼ね備えた康惺さんだ。
上質なスリーピースのグレースーツが立派な体躯によく似合っている。髪は左右で分けてきちんと整えられており、清潔感が抜群。
あのペントハウスにいるときとは大違いで調子が狂う。
「康惺殿。お忙しい中、ようこそお越しくださいました」
そう言って両手を差し出す父。その手を握り返しながら、康惺さんがいつも以上に上品な笑みを浮かべる。
「ご無沙汰しております、茂木野社長。視察を快諾いただきありがとうございました」
その場にいる誰もが、うっとりと羨望と憧憬の眼差しを送る。