ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
「出社人数に比べて、デスクや機器が過剰では? 体制図上もそこまでの人数はいなかったと記憶していますが」

質問に応じたのは、現場トップの事業部長だ。

「日中は外勤が多いものですから。午前中の早い時間でしたり、就業時間間近は比較的人数が増えて――」

「外勤メインにもかかわらずオフィスに立ち寄る必要性はありますか? 朝夕だけ立ち寄る程度なら、自宅からリモートで作業してもらった方が合理的では」

「うちは教育も兼ねて、対面での連携を重視しておりまして――」

「全社員が顔を合わせて作業するタイミングなどないでしょう。スペースを縮小してフリーアドレス制にでもすべきだ。弊社も固定席や設備の見直し、リモートの活用で施設関連費を従来の三分の一まで削減することに成功しています。ペーパーレス化は進んでいますよね?」

自分より歳上の人間に囲まれても、康惺さんは臆することなく指摘や質問を重ね続ける。

旧態依然とした慣習を次々と暴かれ、たじろいでいるのは父たちの方だ。

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