ハイエンドマリッジ~身も心も成熟したオトナの男に愛されて~
日曜日の朝には普段よりプラス一キロになっていて、逃れようのない現実に打ちのめされることになった。

「親父さんからとうとう妊娠だと思われるんじゃないか?」

彼が能天気に笑う。

期待させておいて、ただ太っただけなんて言えない。

……絶対夜食のせいだ。

早急に生活習慣を見直さなければ、このままではどんどん体重が増えていく。

「康惺さん。私の分のお夜食、作らなくていいですからね?」

「はいはい」

彼がひらひらと手を振って反応する。あんなに食べてどうしてその体形をキープしていられるんだろう。本当に彼は謎ばかりだ。

「そんなに気になるなら運動したらいいんじゃないか? 筋トレルーム、使っていいぞ」

寝室の隣にあるトレーニングルームには、ランニングマシンやウエイト用の器具などがたくさん置いてある。

負荷を調整すれば女性でも使えるのだろう。でも――。

「筋肉をつけたいわけじゃないんですよね……」

「代謝が上がれば体重が落ちやすい。一度筋肉をつけてから食事制限をすれば、効率的に痩せられる」

「そこまで意識高くないというか……毎日、黙々と筋トレをする自分が想像できません」

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