僕らの青春創作日記
放課後、帰ろうとしていると

「遼くん、ちょっといいかな」

そんな声が聞こえてきた。

声の主は見なくてもわかる。

純恋ちゃんだ。

「どうした?」

遼くんがそう返事をして、純恋ちゃんのもとへ向かう。

少しだけ言葉を交わして、二人は教室を出て行った。

きっと、告白だろう。

純恋ちゃんは可愛いし、優しい。

頑張り屋で、一緒にいて楽しい子だ。

遼くんだって、そのことはわかっているはず。

だからきっと。

大丈夫なんだと思う。

二人はお似合いだ。

付き合ったら、きっと楽しいだろう。

周りからも祝福されるようなカップルになるんだろう。

私がこの恋を諦めれば。

全部うまくいく。

だから諦めなきゃいけないのに。

なのに。

足が動かなかった。

帰ればいいだけなのに。

もう関係ないはずなのに。

気づけば教室の窓から空を眺めていた。

胸の奥がざわざわする。

苦しい。

苦しいのに。

まだ少しだけ期待している自分がいた。

最低だ。

純恋ちゃんを応援すると決めたくせに。

それでも。

もしも。

本当にもしも。

そんなありもしないことを願ってしまう自分がいた。
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