口説いてんの?

「俺もさぁ、少しは留美のことも

 心配してたんだぜ。

 だから、凪斗とは上手くいくかもって

 思ったりもしてたんだよな。

 本当言ってる事が無茶苦茶だなぁ」

俊也は大声で笑い出したので

三人も意味もなく笑い出していた。

「凪斗、忘れろっ!」

真太郎は、凪斗の背中をバシッ!と叩くと

凪斗は静かに口を開いた。

そして、年上女恐怖症になってしまった

過去を話し始めた。

「クラブの先輩だったんですけど

 俺のことがずっと好きで

 告白されたんですけど断ったんです。

 でも、彼女に呼び出されて部屋に行くと

 無理やり服を脱がされて・・・

 怖くて足がすくみ、どうやって帰ったのかも

 覚えてないです。

 その様子をカメラに撮ったと脅され

 それ以降も週に一度のペースで

 会うようになって」


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