冷徹御曹司との運命の再会 〜隠していた双子ごと愛されました〜
翌日の遊園地は想像よりもずっと楽しかった。湊斗と紬はすっかり篤史に懐いて、どんどん手を引いて園内を歩き回っていたし、隣で千恵がずっと笑みを浮かべていた。
時折、こちらを見つめては顔を赤らめている姿なんかは本当に愛おしい。
(やはり結婚は千恵しか考えられない)
本当は今すぐプロポーズして囲ってしまいたい。けれど、千恵を見ていればそれが出来ないことだと分かっていた。
(焦る必要はない。少しずつやり直すんだ)
子供達への影響も当然ある。だからこそ、今すぐ行動する気はなかった。
「ねえ、あつしさん。ぼくといっしょでよかったの?」
ふいに隣を歩く湊斗が真剣な眼差しで篤史を見上げていた。
千恵と紬と別れて、二人だけでゴーカートに乗ろうとしていたのだが、湊斗はどこか不安げだった。
篤史はしゃがみこんで湊斗と目線を合わせる。
「俺は湊斗と一緒にゴーカートに乗るの、すごく楽しみだ」
「ぼくもだよ! でも……ほんとうはママといっしょがよかったんじゃないかなって」
湊斗ははにかみながら「だってあつしさん、ママだいすきだもん」と篤史の手を握った。
「だから、ママいなくてさびしい?」
篤史は思わず笑みが漏れた。
「ママのことは大好きだけど、今は湊斗と遊びたい。思いっきり楽しんで、後でママと紬に自慢したい」
「ほんと? へへへ。ぼくも! じゃあいこ!」
篤史と湊斗はぎゅっと手をつないでゴーカート乗り場へと向かった。
湊斗はゴーカートの運転席に座ると、真剣な目をして助手席の篤史を見つめた。
「大丈夫。アクセルを踏んでごらん」
「うん。いくよ……」
ゆっくりと走り出すと、湊斗は目を輝かせた。
スピードは出さないところが湊斗らしかったが、初めてとは思えないハンドルさばきだ。
(湊斗はきっと車が好きになる)
彼の未来に思いを馳せていると、湊斗が前を向いたまま「ねえ」と話し出した。
「ママとけっこんするの?」
不意に発せられた言葉に篤史は目をしばたたいた。けれど湊斗はふざけている様子もない。子供ながらに真剣であることは伝わってきた。
「したら嫌か?」
「ううん、ぼくはうれしいなって。あのね、つむとはなしてたの。あつしさんとママがけっこんしたらいいねって」
湊斗はカーブに沿ってハンドルを動かしながら「むりかな?」と呟いた。
「……そうか。湊斗と紬がそう言ってくれるのはすごく嬉しいよ。俺はママと結婚したい。だけど、ママにそれを伝えるのはまだ早いんだ。内緒にしていてくれるか?」
正直に白状すると、湊斗は嬉しそうにこちらを見た。篤史はあわてて助手席のブレーキを踏む。
「わかった! ママとつむにはないしょにするからね!」
「頼むぞ」
「うん!」
再び走り出したゴーカートは、先程よりもスピードがずっと速かった。
(湊斗と紬も賛成してくれているのか。それなら、もう本気で動いても良いのかもしれないな。今度こそ、父の邪魔が入らないように)
篤史は流れる景色を楽しみながら、決意を固めるのだった。
時折、こちらを見つめては顔を赤らめている姿なんかは本当に愛おしい。
(やはり結婚は千恵しか考えられない)
本当は今すぐプロポーズして囲ってしまいたい。けれど、千恵を見ていればそれが出来ないことだと分かっていた。
(焦る必要はない。少しずつやり直すんだ)
子供達への影響も当然ある。だからこそ、今すぐ行動する気はなかった。
「ねえ、あつしさん。ぼくといっしょでよかったの?」
ふいに隣を歩く湊斗が真剣な眼差しで篤史を見上げていた。
千恵と紬と別れて、二人だけでゴーカートに乗ろうとしていたのだが、湊斗はどこか不安げだった。
篤史はしゃがみこんで湊斗と目線を合わせる。
「俺は湊斗と一緒にゴーカートに乗るの、すごく楽しみだ」
「ぼくもだよ! でも……ほんとうはママといっしょがよかったんじゃないかなって」
湊斗ははにかみながら「だってあつしさん、ママだいすきだもん」と篤史の手を握った。
「だから、ママいなくてさびしい?」
篤史は思わず笑みが漏れた。
「ママのことは大好きだけど、今は湊斗と遊びたい。思いっきり楽しんで、後でママと紬に自慢したい」
「ほんと? へへへ。ぼくも! じゃあいこ!」
篤史と湊斗はぎゅっと手をつないでゴーカート乗り場へと向かった。
湊斗はゴーカートの運転席に座ると、真剣な目をして助手席の篤史を見つめた。
「大丈夫。アクセルを踏んでごらん」
「うん。いくよ……」
ゆっくりと走り出すと、湊斗は目を輝かせた。
スピードは出さないところが湊斗らしかったが、初めてとは思えないハンドルさばきだ。
(湊斗はきっと車が好きになる)
彼の未来に思いを馳せていると、湊斗が前を向いたまま「ねえ」と話し出した。
「ママとけっこんするの?」
不意に発せられた言葉に篤史は目をしばたたいた。けれど湊斗はふざけている様子もない。子供ながらに真剣であることは伝わってきた。
「したら嫌か?」
「ううん、ぼくはうれしいなって。あのね、つむとはなしてたの。あつしさんとママがけっこんしたらいいねって」
湊斗はカーブに沿ってハンドルを動かしながら「むりかな?」と呟いた。
「……そうか。湊斗と紬がそう言ってくれるのはすごく嬉しいよ。俺はママと結婚したい。だけど、ママにそれを伝えるのはまだ早いんだ。内緒にしていてくれるか?」
正直に白状すると、湊斗は嬉しそうにこちらを見た。篤史はあわてて助手席のブレーキを踏む。
「わかった! ママとつむにはないしょにするからね!」
「頼むぞ」
「うん!」
再び走り出したゴーカートは、先程よりもスピードがずっと速かった。
(湊斗と紬も賛成してくれているのか。それなら、もう本気で動いても良いのかもしれないな。今度こそ、父の邪魔が入らないように)
篤史は流れる景色を楽しみながら、決意を固めるのだった。