冷徹御曹司との運命の再会 〜隠していた双子ごと愛されました〜
***
篤史の記者会見の日。千恵は内心ソワソワとしながら仕事をしていた。
「ママー、きょうはほいくえんおやすみ?」
「いかなくていいの?」
お客様をお見送りした後、湊斗と紬は不思議そうに千恵を見つめる。
千恵は「いいのよ」とにっこりと微笑んだ。
「さあ二人とも、テレビの前に集合してくださーい」
「えー? まだよるじゃないのにテレビ?」
「みていいの?」
「今日は特別な番組がやるから皆で観ましょうね」
千恵は子供達と共に並んでテレビをつけると、ちょうど生放送が始まったところだった。
大きな会議室のような場所にスーツ姿の男性が現れると一斉にシャッターが光る。
「あれ……パパだ!」
「ほんとだ! テレビにでてるー!」
二人は見慣れた姿を見つけてテレビにかじりついた。
「こら、離れて見るのよ」
千恵はそう言いながらも、内心ドキドキと手に汗を握っていた。
(篤史さん、頑張れ!)
『妻の頑張りには頭が上がりません』
『子育てをサポートする車にしようと思っていました』
記者会見が終わったとき、千恵の目には涙が浮かんでいた。
「パパかっこよかった! あたらしいくるまのりたいっ」
「しゃちょうってえらい人でしょ? パパすごーい!」
二人は大興奮でピョンピョンと跳ね回っている。
「パパ、いつもお仕事忙しそうだけど、どんなことをしてるか少し分かったかな?」
千恵が尋ねると、二人は大きく頷いた。
「くるまをつくってるんだね!」
「ママのためのくるまー!」
「そうだね。働いているパパ、格好良かったね」
すると湊斗と紬は千恵にぎゅっと抱きついた。
「ママもかっこいいよ」
「そうよ! ゲストハウスのかんりにんもすごいのよ!」
「ふふっ、ありがとう」
興奮が冷めない子供達は画用紙にルティナを描いて遊んでいた。
「これが『みまもりディスプレイ』だよ」
「私『あんぶれら・るーふ』かくよ!」
「じゃあ二人でパパにお手紙を書いたらどうかな? 素敵な絵を書いて、ママと一緒にちょこっとだけ文字も書いてみよう!」
千恵の提案に湊斗と紬は目を輝かせた。
二人が真剣にお絵描きに勤しんでいる間、千恵は篤史へ労いのメールを送り、そのままホームページの更新をしようとPCを開いた。するとメールが一件届いていた。
「予約……じゃない。笠原様だ」
以前宿泊に来た老夫婦からのメールだった。
そこには軽井沢での旅行がとても楽しかったこと。新しいことに挑戦する気力をもらったと書かれていた。
そして、全国各地をまわっている二人の写真が何枚か同封されていた。
「素敵な写真ね」
嬉しくなった千恵は、さっそくお礼状を送ることにした。
「ねえ二人とも、以前泊まりに来てくれた笠原様にお礼のお手紙を書くから、こっちの手紙も手伝ってくれる?」
千恵は湊斗と紬に一枚ずつメッセージカードを渡した。
「ここに来てくれてありがとうの気持ちを描いてみて。出来たらママのお手紙と一緒に笠原様に送ろうと思うの」
「わかった!」
「かわいくかくね!」
二人は描ける紙が増えたと喜びながら、笠原夫妻との思い出を話していた。
「すっごくやさしかったよね」
「おわかれしたあと、ちずをつくったね!」
結局一時間かけて篤史への手紙と笠原夫妻へのお礼状が完成した。
二人は大仕事を終えたかのようにごろりと寝転がって満足そうに笑い合っている。
「パパのお手紙は来たときに渡そうね」
「はーい!」
「きんようびがたのしみー!」
その後、二人は機嫌よく一日を過ごした。
夜、お風呂に入ろうかという頃、ゲストハウスの呼び鈴が鳴らされ千恵は玄関へと向かった。
(もうお客様は全員お揃いだけど)
そっと扉を開けると、そこには篤史がいた。
篤史の記者会見の日。千恵は内心ソワソワとしながら仕事をしていた。
「ママー、きょうはほいくえんおやすみ?」
「いかなくていいの?」
お客様をお見送りした後、湊斗と紬は不思議そうに千恵を見つめる。
千恵は「いいのよ」とにっこりと微笑んだ。
「さあ二人とも、テレビの前に集合してくださーい」
「えー? まだよるじゃないのにテレビ?」
「みていいの?」
「今日は特別な番組がやるから皆で観ましょうね」
千恵は子供達と共に並んでテレビをつけると、ちょうど生放送が始まったところだった。
大きな会議室のような場所にスーツ姿の男性が現れると一斉にシャッターが光る。
「あれ……パパだ!」
「ほんとだ! テレビにでてるー!」
二人は見慣れた姿を見つけてテレビにかじりついた。
「こら、離れて見るのよ」
千恵はそう言いながらも、内心ドキドキと手に汗を握っていた。
(篤史さん、頑張れ!)
『妻の頑張りには頭が上がりません』
『子育てをサポートする車にしようと思っていました』
記者会見が終わったとき、千恵の目には涙が浮かんでいた。
「パパかっこよかった! あたらしいくるまのりたいっ」
「しゃちょうってえらい人でしょ? パパすごーい!」
二人は大興奮でピョンピョンと跳ね回っている。
「パパ、いつもお仕事忙しそうだけど、どんなことをしてるか少し分かったかな?」
千恵が尋ねると、二人は大きく頷いた。
「くるまをつくってるんだね!」
「ママのためのくるまー!」
「そうだね。働いているパパ、格好良かったね」
すると湊斗と紬は千恵にぎゅっと抱きついた。
「ママもかっこいいよ」
「そうよ! ゲストハウスのかんりにんもすごいのよ!」
「ふふっ、ありがとう」
興奮が冷めない子供達は画用紙にルティナを描いて遊んでいた。
「これが『みまもりディスプレイ』だよ」
「私『あんぶれら・るーふ』かくよ!」
「じゃあ二人でパパにお手紙を書いたらどうかな? 素敵な絵を書いて、ママと一緒にちょこっとだけ文字も書いてみよう!」
千恵の提案に湊斗と紬は目を輝かせた。
二人が真剣にお絵描きに勤しんでいる間、千恵は篤史へ労いのメールを送り、そのままホームページの更新をしようとPCを開いた。するとメールが一件届いていた。
「予約……じゃない。笠原様だ」
以前宿泊に来た老夫婦からのメールだった。
そこには軽井沢での旅行がとても楽しかったこと。新しいことに挑戦する気力をもらったと書かれていた。
そして、全国各地をまわっている二人の写真が何枚か同封されていた。
「素敵な写真ね」
嬉しくなった千恵は、さっそくお礼状を送ることにした。
「ねえ二人とも、以前泊まりに来てくれた笠原様にお礼のお手紙を書くから、こっちの手紙も手伝ってくれる?」
千恵は湊斗と紬に一枚ずつメッセージカードを渡した。
「ここに来てくれてありがとうの気持ちを描いてみて。出来たらママのお手紙と一緒に笠原様に送ろうと思うの」
「わかった!」
「かわいくかくね!」
二人は描ける紙が増えたと喜びながら、笠原夫妻との思い出を話していた。
「すっごくやさしかったよね」
「おわかれしたあと、ちずをつくったね!」
結局一時間かけて篤史への手紙と笠原夫妻へのお礼状が完成した。
二人は大仕事を終えたかのようにごろりと寝転がって満足そうに笑い合っている。
「パパのお手紙は来たときに渡そうね」
「はーい!」
「きんようびがたのしみー!」
その後、二人は機嫌よく一日を過ごした。
夜、お風呂に入ろうかという頃、ゲストハウスの呼び鈴が鳴らされ千恵は玄関へと向かった。
(もうお客様は全員お揃いだけど)
そっと扉を開けると、そこには篤史がいた。