冷徹御曹司との運命の再会 〜隠していた双子ごと愛されました〜
三日後。夕方に篤史が帰ってくると、玄関のすみに大量に積み上がっている段ボールを見て困惑していた。
「ただいま。これは? お客様の荷物?」
「差出人を見てみて」
千恵が段ボールを指差すと、篤史は「まさか」と慌てて確認している。
「お義父様からいただいたの。湊斗と紬の服が一箱ずつと、育児グッズ、絵本……。あ、私宛にも調理器具とか美容家電とか……」
「以前注意したのに、またやったのか」
篤史は深いため息をつきながら段ボールを呆然と眺めている。
東京で会って以降、壮一郎は毎週のように千恵のもとに贈り物を送ってくるようになったため、篤史が何度も注意していたのだ。
「今回は贈り物ではなく生活必需品だという話よ」
千恵が壮一郎からの手紙をヒラヒラと見せると、篤史はガックリと肩を落とした。
「そういうことじゃないのに……」
うなだれる篤史が物珍しくて、千恵はつい笑ってしまった。
すると笑い声を聞いた子供達が奥の部屋から走ってきた。二人は篤史を見つけると、わっと彼に抱きついた。
「パパー! ねえきづいた?」
「ないしょのひみつー! みた?」
篤史は二人の言葉ににっこりと微笑むと、カバンから小さくたたまれた折り紙を取り出した。
「この特別なお守りのことか?」
「そう!」
「すてきでしょ?」
「パパはこれを持ったままお仕事をしてたよ。そうしたら頑張れたんだ。ありがとう」
篤史がしゃがみこんで子供達の頭を撫でると、二人は満面の笑みを浮かべて篤史の頬にキスをした。
目を丸くした篤史と目が合った千恵は、思わず吹き出してしまう。
「パパの真似なんですって」
「なんてこった。それじゃあお返しだ」
篤史は一人ずつ抱き上げると、おでこにキスをする。二人は嬉しそうにバタバタと足を動かしていた。
「ねーママにもしてあげて」
「そうよ! ママだけなかまはずれはダメー」
突然巻き込まれた千恵は「え?」と固まった。
すると子供達が篤史の背中をぎゅうぎゅう押しながらこちらに向かってきた。
「はい。ただいまのちゅー」
「なかよしのしるしよ!」
はい、と子供達に急かされて千恵が戸惑っていると、篤史が楽しそうに千恵の頬に触れた。
「湊斗と紬が望んでるから」
「あ、篤史さんは望んでないってこと?」
「まさか」
そう言うと篤史は千恵の顎を掴み、子供達に見えない角度で深く口づけをした。
「っ……! あ、篤史さん!」
抗議の意味を込めて名前を呼ぶと、篤史はイタズラが成功した子供のように笑っていた。
そして今度は子供達に見せつけるように頬に唇を落とす。
「ほら、パパとママ仲良しだろ?」
「なかよしだ!」
「わーい!」
千恵は跳び跳ねる二人を両腕に抱え込んだ。すると篤史もそれを包み込む。
「皆で仲良しよ」
「そうだな」
「うん!」
「やったあ!」
そうやってぎゅうぎゅうと存分に抱き合った後、千恵はすくっと立ち上がった。
「さて、そろそろお客様が帰ってくる時間よ! 皆でお迎えの準備をしましょう」
千恵が拳を掲げると、三人も立ち上がって同じように拳を掲げた。
ゲストハウスひだまりでは、今日も笑い声が絶えない。
【END】
「ただいま。これは? お客様の荷物?」
「差出人を見てみて」
千恵が段ボールを指差すと、篤史は「まさか」と慌てて確認している。
「お義父様からいただいたの。湊斗と紬の服が一箱ずつと、育児グッズ、絵本……。あ、私宛にも調理器具とか美容家電とか……」
「以前注意したのに、またやったのか」
篤史は深いため息をつきながら段ボールを呆然と眺めている。
東京で会って以降、壮一郎は毎週のように千恵のもとに贈り物を送ってくるようになったため、篤史が何度も注意していたのだ。
「今回は贈り物ではなく生活必需品だという話よ」
千恵が壮一郎からの手紙をヒラヒラと見せると、篤史はガックリと肩を落とした。
「そういうことじゃないのに……」
うなだれる篤史が物珍しくて、千恵はつい笑ってしまった。
すると笑い声を聞いた子供達が奥の部屋から走ってきた。二人は篤史を見つけると、わっと彼に抱きついた。
「パパー! ねえきづいた?」
「ないしょのひみつー! みた?」
篤史は二人の言葉ににっこりと微笑むと、カバンから小さくたたまれた折り紙を取り出した。
「この特別なお守りのことか?」
「そう!」
「すてきでしょ?」
「パパはこれを持ったままお仕事をしてたよ。そうしたら頑張れたんだ。ありがとう」
篤史がしゃがみこんで子供達の頭を撫でると、二人は満面の笑みを浮かべて篤史の頬にキスをした。
目を丸くした篤史と目が合った千恵は、思わず吹き出してしまう。
「パパの真似なんですって」
「なんてこった。それじゃあお返しだ」
篤史は一人ずつ抱き上げると、おでこにキスをする。二人は嬉しそうにバタバタと足を動かしていた。
「ねーママにもしてあげて」
「そうよ! ママだけなかまはずれはダメー」
突然巻き込まれた千恵は「え?」と固まった。
すると子供達が篤史の背中をぎゅうぎゅう押しながらこちらに向かってきた。
「はい。ただいまのちゅー」
「なかよしのしるしよ!」
はい、と子供達に急かされて千恵が戸惑っていると、篤史が楽しそうに千恵の頬に触れた。
「湊斗と紬が望んでるから」
「あ、篤史さんは望んでないってこと?」
「まさか」
そう言うと篤史は千恵の顎を掴み、子供達に見えない角度で深く口づけをした。
「っ……! あ、篤史さん!」
抗議の意味を込めて名前を呼ぶと、篤史はイタズラが成功した子供のように笑っていた。
そして今度は子供達に見せつけるように頬に唇を落とす。
「ほら、パパとママ仲良しだろ?」
「なかよしだ!」
「わーい!」
千恵は跳び跳ねる二人を両腕に抱え込んだ。すると篤史もそれを包み込む。
「皆で仲良しよ」
「そうだな」
「うん!」
「やったあ!」
そうやってぎゅうぎゅうと存分に抱き合った後、千恵はすくっと立ち上がった。
「さて、そろそろお客様が帰ってくる時間よ! 皆でお迎えの準備をしましょう」
千恵が拳を掲げると、三人も立ち上がって同じように拳を掲げた。
ゲストハウスひだまりでは、今日も笑い声が絶えない。
【END】


