一夜のあと、君に溺れる
「大ちゃん」
「さーちゃん、お疲れ様」
にこっと爽やかに笑う大ちゃんを見ると、仕事の疲れが一気に吹き飛んでいく。どんなパワースポットよりも効果がある気がする。
今日は大ちゃんは休みの日。料亭宮こしは営業中だけど、比較的お客さんが少ない日だ。そういう日はご家族も手が空く時間が多いそう。高崎先生とのトラブルを、ご家族にも謝りたいと思っていた。だから、大ちゃんは仕事終わりの私のことを、わざわざ迎えに来てくれたのだ。
大ちゃんの運転する車に乗って、宮越家へ向かう。助手席に座るのもだんだんと慣れてきた。とはいえ、やっぱり特別感は拭えない。チラリと大ちゃんを盗み見すると、視線に気づいたのか大ちゃんもチラッとこちらを見る。目が合うと、ヘラっと頬が緩む。
私ったら、どれだけ大ちゃんのことが好きなんだろう。
「仕事終わりなのに、ごめんね」
「ううん、こちらこそ。無理言って夜にお邪魔させてもらうんだもの。ご迷惑じゃなければいいんだけど」
「うちはみんな大歓迎だよ」
「みんな、優しいわよね」
「みんな、さーちゃんのことが好きみたいだね。俺が嫉妬するくらい」
「嫉妬してくれるの?」
「するに決まってるだろ」
信号で止まると、ハンドルを握っていた大ちゃんの左手が、私の右手をぎゅっと握る。運転中でも手を繋ぐなんて、何だか恥ずかしい。でも、やっぱり嬉しさの方が勝る。
「本当なら毎日送り迎えしたいくらいだよ」
「もう、過保護だなぁ」
「それだけさーちゃんのことが大切なんだよ。二人で暮らす家はセキュリティの高い所にしよう」
「うん、そうだね」
本当は、大ちゃんとならどこでも構わないと思っているけれど、大ちゃんのその気持ちが嬉しくて、素直に頷いた。
高崎先生のこと、実花さんのこと、すべて解決した今、私たちは同棲に向けて順調に日々を重ねている。
「さーちゃん、お疲れ様」
にこっと爽やかに笑う大ちゃんを見ると、仕事の疲れが一気に吹き飛んでいく。どんなパワースポットよりも効果がある気がする。
今日は大ちゃんは休みの日。料亭宮こしは営業中だけど、比較的お客さんが少ない日だ。そういう日はご家族も手が空く時間が多いそう。高崎先生とのトラブルを、ご家族にも謝りたいと思っていた。だから、大ちゃんは仕事終わりの私のことを、わざわざ迎えに来てくれたのだ。
大ちゃんの運転する車に乗って、宮越家へ向かう。助手席に座るのもだんだんと慣れてきた。とはいえ、やっぱり特別感は拭えない。チラリと大ちゃんを盗み見すると、視線に気づいたのか大ちゃんもチラッとこちらを見る。目が合うと、ヘラっと頬が緩む。
私ったら、どれだけ大ちゃんのことが好きなんだろう。
「仕事終わりなのに、ごめんね」
「ううん、こちらこそ。無理言って夜にお邪魔させてもらうんだもの。ご迷惑じゃなければいいんだけど」
「うちはみんな大歓迎だよ」
「みんな、優しいわよね」
「みんな、さーちゃんのことが好きみたいだね。俺が嫉妬するくらい」
「嫉妬してくれるの?」
「するに決まってるだろ」
信号で止まると、ハンドルを握っていた大ちゃんの左手が、私の右手をぎゅっと握る。運転中でも手を繋ぐなんて、何だか恥ずかしい。でも、やっぱり嬉しさの方が勝る。
「本当なら毎日送り迎えしたいくらいだよ」
「もう、過保護だなぁ」
「それだけさーちゃんのことが大切なんだよ。二人で暮らす家はセキュリティの高い所にしよう」
「うん、そうだね」
本当は、大ちゃんとならどこでも構わないと思っているけれど、大ちゃんのその気持ちが嬉しくて、素直に頷いた。
高崎先生のこと、実花さんのこと、すべて解決した今、私たちは同棲に向けて順調に日々を重ねている。