一夜のあと、君に溺れる
ああ、もう、何だろう。父のことも高崎先生のことも不安でいっぱいなのに、大ちゃんを前にすると「好き」って気持ちしか出てこない。ううん、好きって言葉じゃ足りないのかも。それに、こんなにも誰かを想える自分に驚いている。
「私、大ちゃんと幸せになりたいの。大ちゃんじゃなきゃ嫌よ」
「俺も、さーちゃんと一緒にいる未来しか考えられないよ。幸せにするって約束する」
「大ちゃんの顔見るだけで、幸せなんだけどね」
「それだけで満足してもらっちゃ困りますよ」
「えへへ」
だらしなくニヘラッと頬が緩む。もうずっと緩みっぱなしで、私ったらどうかしてしまったんじゃないかと思うくらい。でもそれは、私がちゃんと大ちゃんを好きになれた証拠でもある。好きってどんな気持ちかわからない、なんて言っていたのが今では嘘のようだもの。
「ちゃんと両親に紹介するから、待ってて」
「焦らなくても大丈夫。俺はいつまでも待つから」
「うん、ありがとう」
大ちゃんの優しさに包まれて不安な気持ちが解消されていく。だからこそ、私は大ちゃんに誠実でありたいし、早く両親に紹介したいとも思う。
不安要素はもうひとつ。高崎先生のこと。私にそんな気はなくても、高崎先生からのアプローチがすごいから、なんだか負けそうになる。気持ちがなびくとかじゃなくて、言いくるめられるような、高崎先生のペースに乗せられるような、そんな感じ。
「この前のお見合い……」
「えっ?」
心が読まれたのかと思ってビクリと肩が揺れた。
「どんな人だったの?」
「えっと、先日うちの病院に赴任した高崎先生って人なんだけど。実は同じ消化器内科で働く医師で……」
「同じ科なんだ?」
「うん、でも何もないから心配しないで」
「さーちゃんは可愛いから心配だよ」
「可愛いって言ってくれるのは大ちゃんだけよ」
「だって本当のことでしょう?」
胸がキュンと音を立てた。むずむずした気持ちが膨らんでいく。いつもそうやって私のことドキドキさせるんだから。
「そんなこと言われたら……もっともっと大ちゃんのこと、好きになっちゃうじゃない」
「俺はさーちゃんに会うたびに、好きを実感してるよ」
もうだめ。大ちゃんのことが好きすぎて頭がおかしくなりそう。だからこそ余計に、きちんとしなくちゃいけないのよね。
優しい大ちゃんと温かな料理に背中を押されるようにして、私は決意を新たにした。
今度こそ、父と真剣に向き合おう。
「私、大ちゃんと幸せになりたいの。大ちゃんじゃなきゃ嫌よ」
「俺も、さーちゃんと一緒にいる未来しか考えられないよ。幸せにするって約束する」
「大ちゃんの顔見るだけで、幸せなんだけどね」
「それだけで満足してもらっちゃ困りますよ」
「えへへ」
だらしなくニヘラッと頬が緩む。もうずっと緩みっぱなしで、私ったらどうかしてしまったんじゃないかと思うくらい。でもそれは、私がちゃんと大ちゃんを好きになれた証拠でもある。好きってどんな気持ちかわからない、なんて言っていたのが今では嘘のようだもの。
「ちゃんと両親に紹介するから、待ってて」
「焦らなくても大丈夫。俺はいつまでも待つから」
「うん、ありがとう」
大ちゃんの優しさに包まれて不安な気持ちが解消されていく。だからこそ、私は大ちゃんに誠実でありたいし、早く両親に紹介したいとも思う。
不安要素はもうひとつ。高崎先生のこと。私にそんな気はなくても、高崎先生からのアプローチがすごいから、なんだか負けそうになる。気持ちがなびくとかじゃなくて、言いくるめられるような、高崎先生のペースに乗せられるような、そんな感じ。
「この前のお見合い……」
「えっ?」
心が読まれたのかと思ってビクリと肩が揺れた。
「どんな人だったの?」
「えっと、先日うちの病院に赴任した高崎先生って人なんだけど。実は同じ消化器内科で働く医師で……」
「同じ科なんだ?」
「うん、でも何もないから心配しないで」
「さーちゃんは可愛いから心配だよ」
「可愛いって言ってくれるのは大ちゃんだけよ」
「だって本当のことでしょう?」
胸がキュンと音を立てた。むずむずした気持ちが膨らんでいく。いつもそうやって私のことドキドキさせるんだから。
「そんなこと言われたら……もっともっと大ちゃんのこと、好きになっちゃうじゃない」
「俺はさーちゃんに会うたびに、好きを実感してるよ」
もうだめ。大ちゃんのことが好きすぎて頭がおかしくなりそう。だからこそ余計に、きちんとしなくちゃいけないのよね。
優しい大ちゃんと温かな料理に背中を押されるようにして、私は決意を新たにした。
今度こそ、父と真剣に向き合おう。