愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「お前は? 俺とどんな夫婦になりたいんだ?」
私の肩を抱いたまま、探るような目をした彼が尋ねる。
「……質問を質問で返すのはずるいですよ」
「俺の答えは考えるまでもなく決まってる。迷いのありそうなお前の意見から聞いてみたいだけだ」
決まっているなら教えてくれればいいのに、彼にその気はないらしい。
私はこみ上げてくる羞恥に耐えながらも、今の自分が素直に抱いている望みを口にする。
「私は、自分の両親よりは、知隼さんのご両親や露木さんと美空さんの関係を参考にしたい……と、考えています。……ですがその、特殊な結婚ですので、できる範囲でご対応いただけたらと」
恥ずかしい発言をしている自覚はあったので、最後は少し早口になった。
知隼さんは反応を返す前に私の手から優しくカップを奪い、手を伸ばしてローテーブルに移動させる。
それからジッと私を見つめた。
「安心しろ。俺もお前と同じ考えだ。……でも」
「でも?」
「〝できる範囲で〟なんて生ぬるい条件は必要ない。俺たちは本物の夫婦と変わらない生活をする。少なくとも俺は……妻になるお前に、すべてを捧げる覚悟ができている」
力強い言葉と共にまっすぐな眼差しに射貫かれ、ドキン、と胸が鳴った。