愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中

 今週から国内線乗務になり、一日の間で羽田から福岡までの往復と、午後は伊丹へ飛んですぐにとんぼ返り。合計四便をこなしたから、ずっとサービスの連続で少々疲れてしまった。

 長距離フライトかつ時差のある国際線も大変だけれど、私は国内線の方が苦手かもしれない。

 考えている間に降りる駅に着き、歩いて知隼さんと暮らすマンションへ向かう。

 国内線用の小さなキャリーケースなのにいつもより重く感じられ、早く帰りたいのに歩く速度も遅い。

 仕事で疲れていたところに例の先輩からの言葉があって、自分が思うよりも精神的にダメージをくらってしまったのかな……。

 午後六時半頃、覚束ない足取りながらもなんとかマンションに帰り着き、エレベーターで四階へ。無事に彼の部屋に到着すると、気が抜けたせいか目眩がして、唐突に目の前が暗くなる。

 よろめいた私は横に倒れ、肩と頭を壁に打ち付けてしまった。

「いった……」

 ぶつけた箇所を手でさすっていると、ドアが開く音がして知隼さんが彼の部屋から出てくる。

 今日は彼もフライトだったはずだが、私より終わるのが早かったようだ。

「今、すごい音が……ってお前、顔が真っ青だぞ。具合が悪いのか?」
「そんなに悪いと言うほどでは。たぶん疲れているだけだと……」

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