愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「それと、CAのお前が青い顔をしてたら、パイロットだって安心して仕事ができない。栄養を取ったらゆっくり寝て、早くいつものお前に戻れよ」
前々からなんとなく気づいていたけれど、知隼さんは私を励ますのがうまい。
彼のぶっきらぼうな言葉の中には、おおらかな優しさと、しっかりしろと背中を叩いてくれるような力強さの両方があって、私の気持ちを前向きにしてくれるのだ。
そう思うと、最近すっかり見慣れていたはずの彼の顔が、なんだか眩しいものに見えてくる。
見つめたいのに目を逸らしたくなるような、手を伸ばして触れたいのに、寸前で躊躇してしまうような。
「わかりました。……でもやっぱり、お礼はさせてください」
「律儀なヤツだな。無条件に甘えていいと何度言えばわかる――」
呆れた顔をする彼の顔にスッと両手を伸ばし、遠慮がちにその頬を包み込むと、私は素早く彼の唇の端に触れるだけのキスをした。
自分からしておいたくせに羞恥がピークに達し、顔を離すと同時に私はパッと俯く。
「綺美……お前」
呆気にとられた彼の声が聞こえる。
「た、ただのヨーグルト代です! 深い意味はありません!」
言い訳のようにまくし立てると、私はもぞもぞとベッドにもぐり、頭まで布団をかぶる。
しばらくすると、知隼さんがクスクス笑う声が聞こえた。