愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
綺美は俺をどう思っている? 少なくとも、キスを交わしてもいいと思える相手にはなれているんだよな……?
反応を窺うように薄くまぶたを開けて彼女を見つめる。
目を閉じてキスに応える綺美は蕩けそうな表情をしていて、このまま一線を超えてしまいたいという欲求が体の奥から湧いてくる。
しかし俺は理性をかき集めてキスをするだけに留め、最後に優しく彼女を抱きしめる。
「腹が減ったな。今日は俺も一緒だし、久々に最上さんの店にでも行くか?」
「あのお店……ご飯のメニュー、ありましたっけ?」
「裏メニューに牛丼がある。最上さんが敬愛する伯父さんの好物だそうだ」
「……牛丼、いいですね。行きたいです」
牛丼と聞いてわかりやすい反応を示した彼女の頭をポンと撫で、俺たちは出かける支度をする。
外に出ると、綺美が夜風の冷たさに肩をすくめる仕草をしたので、手を握れと言う代わりに無言で差し出してみる。
彼女は少し悩んでからそこに自分の手を重ねると、俺を見上げてはにかんだ。
俺たちが本物の夫婦になれる日は、そう遠くないのかもしれない。