愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中

「あの時のお前は、俺をぎゃふんと言わせるために早く一人前のCAになりたいと力強く宣言してた。その負けず嫌いな姿勢に、俺はどうやらぐっと来たらしい。その日から自然とお前のことが気になるようになって、わざとちょっかいを出すようになった」

 知隼さんがそう言って、照れくさそうに微笑む。

 嘘みたい。そんなに前から彼が私を意識していたなんて。

「じゃあ、もしかして前に片想いしていると言っていたのは……」
「お前のことに決まってるだろ」

 彼が苦笑しながら認め、私の額をこつんと軽く小突く。

 とたんに頬にぽっと熱がともり、私は照れ隠しのように首を傾げた。

「うれしいような、もっと別のタイミングで好きになってほしかったような……?」
「その日のことはあくまできっかけだよ。……今は、お前の全部が好きだ」

 顔を近づけてきた彼が、吐息を含んだ声で囁く。至近距離で絡んだ視線は、甘い熱を帯びていた。

 いつも以上に鼓動が高鳴り、彼から目を逸らせない。

「……綺美。お前は?」
「え……?」
「どこが好きなんだ? 俺の」

 したり顔の彼に瞳を覗かれ、ますます頬に熱がのぼる。


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