愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
【もう新人じゃないんだから、普通にやれば大丈夫だよ。訓練に深澄さんさえいなければ、私はそこまで緊張しないかな】
【あ~、新人の頃、怒られた件? あれ、まだトラウマなの?】
【トラウマっていうほどじゃないけど。あの人のことはずーっと嫌い】
【綺美、根に持つタイプだもんね(笑)】
根に持つタイプと言われるのはちょっと心外だけれど、だいたい梨沙子の言う通りだ。
私は新人だった四年前のリカレントで深澄さんへの苦手意識を植え付けられてからというもの、その気持ちをずっと持続させたままでいる。
だから、いつも彼に反発するような態度を取ってしまうのだ。
【なのに、ちょっと前にあの人と連絡先を交換する事態になっちゃってさ】
梨沙子になら話してもいいかと思い、軽く打ち明ける。
【えっ……なにそれ! 今すぐ詳細を聞きたいところだけど、リカレント無事に終わってから根掘り葉掘り聞かせて!】
【じゃあ、二日目の日程が終わったらご飯でも食べに行く?】
【行く行く! それをモチベーションにして明日から頑張るわ!】
さっきまで憂鬱そうだった梨沙子だが、少しは元気になったようだ。
「……さて。私も明日に備えて早めに寝ようっと」
ボディケアを済ませると、歯を磨いてベッドに潜り込む。
そういえば、深澄さんとのメッセージが途中になっちゃったけど……また明日、時間のある時に返せばいいか。
そんなことを思っているうちに、私は眠りに落ちた。