愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「最近、ぜーんぜん手を出してこないの……きっと、私の他にいい人がいるんだよ」
テーブルに頬杖を突いた梨沙子が、物憂げにまつ毛を伏せる。
「彼に心変わりしてるような様子があるの?」
「ううん。それはないけど、女の勘。もしかしたら今頃、私たちの愛の巣に別の人を呼んでいたりして……」
「それは考えすぎだって。でも、不安ならちゃんと彼氏本人に確かめた方がいいよ。……って、恋愛未経験の私が言っても、あまり説得力はないけど」
友達を励ましたいのにうまくいかないこんな時、自分にも少しくらいは恋愛経験があればよかった、と思う。
梨沙子のことは心配だけれど、彼女が抱える不安をきっと本当の意味では理解できていないだろうから。
「ううん、ありがと。仕事のことも恋愛のことも、私ばっかり弱音吐いてごめん。なんか暗くなっちゃったね。もっとお肉頼もう! 今度は牛がいい!」
「じゃ、この特製ローストビーフ行っちゃう?」
「おっけー。頼んじゃおう」
空元気かもしれないけれど、梨沙子に笑顔が戻ってホッとする。
楽しい女子会は夜遅くまで盛り上がり、私たちはリカレントトレーニングで溜まった疲れとストレスを発散するのだった。