愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「人を呼び出しておいてずいぶんな質問ですね。私でなければセクハラで訴えられますよ」
「お前が訴えなければ問題ない。他の同僚にこんな質問はしないからな」
「私には人権がないとでも?」
「そう噛みつくな。別に答えたくなかったら答えなくていい」
先に失礼発言をしたのは彼の方なのに、不機嫌な猫でもあしらうような態度でなだめられ、怒っているのがバカらしくなってくる。……が、素直に答えるのは悔しい。
「ご縁ならいくつもありました。お客さんから連絡先を渡されたり、合コンの誘いがあったり。今日だって本当は誘われていたんです。深澄さんとは真逆の、優し~い男性たちが集まる予定だったので、先約がなければ本当は行きたかったんですけどね」
お客さんから連絡先を渡されたのはだいぶ前の話だけれど、話を盛るために、さも最近の話のように装う。
言い終わってからちらりと隣の彼を見ると、深澄さんもまた私を見下ろしていた。
「じゃあ、俺の用が済んだらその合コン会場まで送って行こうか?」
「えっ?」
「土産を渡すくらいすぐ済むから遠慮するな。優しい男との出会いを求めてるんだろ?」
そ、それは予想してなかった展開だ……。
本当はどんな男性が来ようと合コンに行くつもりなんてなかったから、深澄さんとの約束があってむしろよかったと思っていたのに。