愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「今からって……でも」
『話してなかったが、うちのマンションはお前のところからそう遠くない。十分もかからずに迎えに行けるから、大人しく待ってろ。で、どこのコンビニだ?』
彼もこの辺りに住んでいたのか……。空港から近くて便利なので納得だし、前に最上さんの店に彼がいたのも頷ける。
〝本当に甘えてしまっていいのだろうか〟という思いは拭えないものの、電話の向こうで深澄さんが次々出発の準備をしているのが物音で伝わってくる。
今さら来ないでくださいなんて言う方が、きっと迷惑だ。
私は今自分がいるコンビニチェーンの名と、周辺の地理を伝える。深澄さんはすぐに『わかった』と言って、一旦電話は切れた。
宣言通り十分かからずに、彼はコンビニにやってきた。
店の前の路上に車を停め、店内まで迎えに来てくれる。私はその時レジに並んでいた。
スイーツやお酒、お菓子、カップ麺などで山盛りになったカゴを見て、深澄さんが呆れたように笑う。
「ずいぶん買うんだな。こんな時でも食欲はあるようでホッとしたよ」
「食べるために買うわけじゃありません」
「非常食か?」
「違います。……今は、こんなものでしかお礼できないので」
彼にそう説明すると、「次の方どうぞ」とレジの店員に呼ばれる。
深澄さんもなぜか一緒にくっついてきて、いざ支払いの段階になると、私より先に「カードで」と店員にクレジットカードを差し出した。