愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
マイナスからプラスに
深澄さんの家に泊まった翌日。私を追い回す犯人も朝から行動はしないと予想し、早めの時間帯に自宅マンションまで送ってもらった。
彼は午後から仕事なので私をひとりにしてしまうことを心配していたが、さすがにもう夜は出歩いたりしないと約束して帰ってもらった。
結婚の話はまだ保留。
ただ、どうしても誰かに相談したかった私は、明るい時間のランチなら危険はないだろうと、同じく休日だった梨沙子をカフェに誘った。
用心して人が多く集まるターミナル駅まで足を延ばし、人気のイタリア料理店に梨沙子と並ぶ。
少し待ってから明るい窓際の席に案内され、パスタとサラダのセットを注文する。
料理はすぐに届き、食べながら昨夜から今朝にかけての出来事を、かいつまんで梨沙子に報告した。
「まさか、そんなことになってたなんて……うちで匿ってほしかったらいつでも言って。彼氏追い出すから」
「それはダメだよ~! でもありがとう。心配かけてごめんね」
「全然ごめんねじゃないよ。悪いのは完全にその男だし、いつもは私の方が悩み聞いてもらってばっかりじゃん。綺美にはもっと色々相談してほしいくらい」
パスタをフォークに巻き付けながら、梨沙子が悪戯っぽく笑う。
梨沙子のことは以前から信頼しているものの、私から彼女に自分の弱みを打ち明けるパターンはあまりなかったのだ。