愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中

 ホノルルから羽田へ戻るフライトも大きなトラブルはなく、日本時間で翌日の午後に羽田に帰ってきた。

 到着後のブリーフィングを終えた後、更衣室で着替えている時に深澄さんから【送ろうか?】とメッセージが入っていたが、【大丈夫です】と遠慮した。

 仕事終わりの疲れ切った顔を見せたくなかったのと、彼への気持ちがマイナスから〝五〟にアップしたことで、色々と接し方に戸惑っているからだ。

 今日は明るい時間に帰れるから、それほど怖がる必要もないしね……。

 そんなことを思いながら、いつも通りキャリーケースを引いて、電車に乗る。

 マンションに着いてすぐ、一階に置かれている集合ポストに立ち寄って郵便物をチェックした。

 数日不在にする国際線フライトの後は、不要なDMが一気に溜まってしまったりするのだ。

 ポストを開けてみると案の定DMやチラシが詰まっていたが、中に一枚だけ消印のない封書があった。私宛てのようだが、差出人の名はどこにも書かれていない。

 どうせ、開けたらなにかの宣伝が入っているのだろう。

 ポストから出したものをとりあえずまとめて手に持ってエレベーターに乗り、自分の部屋へと向かう。

「ただいまー……」

 誰にともなく呟き、玄関にいったんキャリーケースを置く。

 それから手に持ったチラシ類を片付けるため、棚からはさみを取ると、ダイニングテーブルで一通だけあった封筒を開ける。中には一枚の便箋が入っていた。

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