愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
「確かに、あの人たちの眩さはヤバい。露木さんは既婚者らしい余裕と優しさがにじみ出てるのがたまんないし、深澄さんは見た目がどSっぽいせいか、たまに見せるやわらかい笑顔がメロすぎるんだよね」
「わかる~! ってか、彼ら以上の男性が合コンに来ると思えなくなってきた……」
たまに見せるやわらかい笑顔? メロすぎる……?
露木さんはともかく、深澄さんに対する評価にはまったく賛同できない。
心の中で呟きながら、バタンとロッカーを閉める。さぁ、早く家に帰ろう。
「あ、ねえ! 医者の人からメッセ来てる! 男ひとり増えてもいいですか? だって。どうする?」
「だとしたら女性陣も増やさないと失礼かな……あ! 七里さんってまだいる~?」
……まさか、私を誘おうとしてる?
気は進まないが先輩の呼びかけを無視するわけにもいかず、キャリーケースを引いて彼らのロッカーの方へと回った。
「……お疲れ様です」
「あ、まだ帰ってなくてよかった~。今日、この後時間ある? よかったら一緒に合コン行かない?」
「医者と弁護士と商社マンが来るよ!」
鼻息荒めの先輩方に期待のこもった眼差しで見つめられる。
しかし、私は合コンなどの出会いの場にはまったく興味がない。そんな人間が行ったところで、場の空気を悪くしてしまうだけだろう。