愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中

「急にごめんなさいね。どうしても弟の大切な人にお会いしてみたくて。快晴、ご挨拶しよっか」
「こんにちは! 露木快晴です」

 美空さんは知隼さんとよく似た凛とした顔立ちの美人、そして四歳の快晴くんは、パパである太陽さんを彷彿とさせる優しい顔立ちの男の子だった。

 元気いっぱいに挨拶してくれてとてもかわいらしい。

「改めまして、七里綺美です。よろしくお願いします」
「快晴、また大きくなったんじゃないか? 抱っこしてやるから来てみろ」
「うん!」

 ふたりがここへ来ることにかなり難色を示していた知隼さんだが、なんだかんだ快晴くんのことはとてもかわいがっているよう。

 小さな体をひょいと抱き上げ、そのままリビングダイニングへと向かっていく。普段よりやわらかい表情をする彼はなんだか新鮮だ。

 私は美空さんから手土産を受け取り、彼女と並んで廊下を歩く。

「綺美ちゃん、知隼をもらってくれて本当にありがとね。あの子口は悪いけど、人として間違ったことはしないタイプだから安心して」

 美空さんが、耳打ちするように私に言う。

 知隼さんの意地悪は単なるじゃれ合いのようなものだと私もすでに気づいているし、意外と面倒見がいいこともわかってきた。

 美空さんが言った『人として間違ったことはしない』という評価も、今の私には少なからず共感できるものだった。

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