愛しい俺様パイロットと、今日もいちゃいちゃ舌戦中
リビングダイニングに移動すると、ソファで快晴くんの話に耳を傾ける知隼さんの姿が目に入る。
快晴くんがなにか言うたびに大袈裟なほど相槌を打ち、砕けた笑顔を浮かべている彼は、まさに優しい親戚の叔父さん。
快晴くんも目をキラキラさせて、彼と話すことに夢中になっている。
その様子を見ているだけで、こちらの胸もほっこりした。
私は美空さんにダイニングの椅子を勧め、飲み物を用意するために対面キッチンに立つ。
「知隼さんの優しさってわかりにくい時もありますが、一本芯が通っていると言うか……私を守ると決めたら本当に守ってくれる強い意思と行動力には何度も助けられてきました。彼には本当に感謝しています」
和やかな空気に誘われるようにして、私は気が付いたら美空さんに向かってそう話していた。
そして、言葉にして初めてハッキリと自覚する。私の中にある彼への好感度は〝五〟なんて遠慮がちな位置はとっくに通り過ぎていると。
「弟をそんな風に言ってもらえるなんて、姉としてちょっと感動しちゃうな。綺美ちゃんのような素敵な女性に愛されて、知隼は幸せ者だね」
美空さんがそう言って、にっこりと微笑む。もしかして、惚気たように聞こえてしまっただろうか。
そう思うと急に恥ずかしくなってきて、かぁっと頬に熱が集まる。
「そ、それはどうでしょうね? 私も結構言い返す方なので、喧嘩もありますし」
「言いたいこと言えないよりは全然いいよ~。結婚するならとくに本音でぶつかり合うべきだし。まぁ、うちの場合は私ばっかりわがまま言ってるような気もするけど」
そういえば、露木さんも同じようなことを言っていたっけ。ワガママな美空さんもかわいくて仕方がないという感じだったけれど。