婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
私の声を聞きつけたのか、アル様が遠くの方で、キョロキョロと周りを見渡し私と目が合うと目を見開く。
「 リオ!大丈夫かい!?」
ただ事じゃないと気づいたアル様が、廊下の奥からすごい勢いで駆けつけてくれた。
私はギル様の下で、必死にアル様を見上げる。
「アル様!ギル様、すごく体熱くて!熱があるみたなんですっ!お、重くて…部屋に運んでもらえますか!?」
「わかった、俺が運ぶから」
アル様はそう言うと、私の上に覆いかぶさるぐったりとしたギル様の身体を、軽々と抱え上げた。
流石、騎士様だ……。