婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】
「あ、あの…ご、ごめんなさい…は、離してもらえ……」
「嫌だと言ったら?」
私の声を遮り、目の前で綺麗な顔で意地悪に笑う男。
「へっ?!?」
驚く私をよそに、ギル様は私をぎゅっと抱き寄せると、私の耳に唇を寄せて、甘い声で囁く。
「せっかく空から降ってきた愛らしい君をそう簡単に手放すわけにはいかない。…それに君は前回の件で責任を取って貰わなくてはいけないからね?」
怪しく笑うギル様に私は前世のトラウマを思い出す。
ひぃぃいいぃ?!
こ、この男…怖すぎじゃない?!
全然イメージと違うじゃないっ!!
こ、これはモラハラ男の豹変じゃないのっ?!なにこの恐ろしさっ……!!