婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~【完】


あの後契約が完了した私は、おじさんに教えてもらった馬車に乗り込んだ。



それから暫く馬車に揺られていると、今日から働くお屋敷に辿り着く。



馬車から降りてびっくりした。



うちの屋敷とは比べ物にならないほどに、高くそびえたつ門が私を出迎える。
奥に見えるお屋敷も、とんでもなくでかくてどこからどう見てもお城だった。



「うわぁ……これが公爵家!さすがだなぁ〜!すっごくでっかい!こんなお屋敷なら少しぐらいサボってもバレないんじゃない?!」



お屋敷を見つめてこれからのことに胸を踊らせていた。


目を輝かせ脳天気なことを考えていると後ろから声がかかる。



目を向けるとそこに立っていたのは、年配の執事さんだった。



「君が、新人執事のリオくんかな?」


「は、はいっ、リオと申します!よろしくおねがいしますっ!」


「ふふっ元気な子だね……。それで悪いんだが、我が主はとても多忙でね……、今日も執務室で篭っているから挨拶に行ってきてくれるかい?」



これだけ大きなお屋敷の公爵様なら忙しくて当たり前ね〜っ!さすが公爵様ねっ!



「はい、わかりました!まかせてください」


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