婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~

「えへへ…ごめんごめん。よし!ルリ!今日も沢山食べるわよ!いざ出陣よ!!」

「そうですね。では行きましょう」



二人で馬車を降り、会場に入ると中はとても煌びやかでたくさんの令嬢たちがお淑やかに楽しく談笑している。


夜会といえば婚約者探しをする者も多い。
この世界では社交の場は避けては通れない。
私は結婚なんて絶対したくない。
だから夜会ではひっそりと過ごす。
リリィにおやつを持ってくるように頼んでいつもの特等席。二階のテラスに向かった。



庭園の綺麗な深い池を見ながら私は前世の記憶を思い出す――…


私が前世で付き合ってた男は最悪だ。
モラハラDV男だ。
付き合うまではすごく優しかったのに、付き合ってから彼は死ぬほど豹変した。
本当に最悪だった。
彼の顔色を伺って生活する日々は、苦しくて辛かった。反抗したこともあったけどもちろん私は殴られた。

心も体もボロボロになった私は疲弊し、いつの間にか逝ってしまったようだ。

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