ただいま緊急で婚約破棄を望んでいます!
しかし、一年後のアンネローゼは彼のそんな誠実な考えを乗り越えるほど、よほどのことを仕出かしてしまう訳だけど。
「ええ。わかっております。どうか、聞いて下さい。私はクリス様が最近後見人をされている聖女で転移人のセイラ様へ、嫌がらせをしました! 婚約破棄をしてください」
「……いや、断る。嫌がらせが事実としたら……確かにあまり良くはないが、婚約者の僕の身近な異性に嫉妬してしまった……そういうことであれば、誰もが許すはずだ。嫉妬しての嫌がらせで婚約者との長年の婚約を破棄すれば、まるで聖女と結ばれたいがためにそうするようではないか。そのような事実はないし、僕の信用が地に落ちる」
……近い未来そうなってしまうんだけど、確かにまだセイラへの好感度が低い状態のクリス様であれば、これを言うのも仕方ない……ああ。どうして、これが乙女ゲームが始まったばかりなの!?
ゲーム終盤に近い時なら、おそらくアンネローゼだって、もっと酷い悪事を積み上げているに違いないのに!
今すぐ婚約破棄して! 欲しいのに!
頑なな態度に見えるクリス様を前に、私は心の中で非常に慌てた。
「ええ。わかっております。どうか、聞いて下さい。私はクリス様が最近後見人をされている聖女で転移人のセイラ様へ、嫌がらせをしました! 婚約破棄をしてください」
「……いや、断る。嫌がらせが事実としたら……確かにあまり良くはないが、婚約者の僕の身近な異性に嫉妬してしまった……そういうことであれば、誰もが許すはずだ。嫉妬しての嫌がらせで婚約者との長年の婚約を破棄すれば、まるで聖女と結ばれたいがためにそうするようではないか。そのような事実はないし、僕の信用が地に落ちる」
……近い未来そうなってしまうんだけど、確かにまだセイラへの好感度が低い状態のクリス様であれば、これを言うのも仕方ない……ああ。どうして、これが乙女ゲームが始まったばかりなの!?
ゲーム終盤に近い時なら、おそらくアンネローゼだって、もっと酷い悪事を積み上げているに違いないのに!
今すぐ婚約破棄して! 欲しいのに!
頑なな態度に見えるクリス様を前に、私は心の中で非常に慌てた。