イケメン騎士は男装王女!?
だがルウは、そんな心配を他所に、皆一人一人に声を掛けていく。

先頭はユラに任せているからなのだろう。

話している者の中には、笑顔になる奴もいる。

もしかしたら、そんなに心配しなくてもいいのか?


「何、騎士団長をじーっと見てるんだよ、オウガ。」

「えっ!?」

「もしかして、ああいうのが趣味か?」

「馬鹿言え。いくら綺麗でも、男は趣味じゃない。」

そう答えたが、なじかルウをじーっと見てしまう。

あれが女だったら。

いやいや、あんな散切り頭の女なんているか。

しっかりしろ、俺!


「ああ、あそこだ。皆、見えてきたぞ。今夜野宿する場所だ。」

そうだ。

こいつが万が一女だったら、野宿もしないだろう。

不埒な考えするなよ。

俺は、自分に言い聞かせた。

< 17 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop