イケメン騎士は男装王女!?
『来たな!愚かな人間共!』

急に霧が晴れて、山の上に大きな山犬が現れた。

いや、大きいってもんじゃない。

山の頂に腰をかろうじて、座っている。

普通の山犬の100倍はあるだろうか。


「あれが……主……」

「ひぇぇ。あんなの勝てる訳がねえ!」

仲間の一人が、ユマにすがりつく。

『我は、この地に100年住む妖犬だ。お前たちなど、相手ではないわ。』

「それでも!お前を倒せねば、街はまた魔物に襲われるだろう!」

『当たり前だ!』

グアアアアア―ッと大きな声が聞こえる。

『あれは、かつて山犬の住処であった。そこの城壁を囲って、山犬が住めないようにしたのは、人間だ!』


睨んでいる主とルウの間に、俺が今度は入った。

「だとしたら、この主さんに、魔物が街に現れないようにお願いするってのは?」

「なに?オウガ、おまえ正気か?」

ルウが呆れ顔で言う。

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