イケメン騎士は男装王女!?
不思議に思ったのは、胸のあんなに強く打ったというのに、ルウは顔を歪ませながらも、我慢しているところだった。

普通だったら、のたうち回るか、うめき声でもあげそうだが。

それが、王家のプライドってやつか?

庶民には、そういう醜態をさらさないというか。


「ところが、困った事が起きた。今回の魔物退治の話だ。」

「ああ、第二王女が王子として、先頭に立たなきゃいけないからな。」

仲間はすっかり、この状況に慣れていた。

「いや、魔物退治は、代々の王にとっての宿命みたいなものだ。叔父である王が、魔物退治の怪我で倒れていては、王子として育った私がいくしかない。それだけの事だ。」

ルウはもしかして、俺が考えるよりもはるかに、気を強く持っているんじゃないかって思った。

正体が女だったとしても、さすがだと思った。


「問題は、第一王女との結婚の事だ。」

「ええ?」

俺と仲間は同時に声をあげた。

「なんで第一王女の結婚が、問題なんだ?」

「魔物退治の報酬みたいな物じゃねえか。」

「すまない。実は、第一王女には、想い人がいるのだ。」

「はあ?」

仲間は期待外れに、顔を歪ませている。

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