あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
 大急ぎで屋敷に戻り、ジャイルに頼んで、すぐにドラヴェンの執務室に案内してもらった。

「辺境伯様。こちらは、ソリン・ドゥレスク男爵令嬢です。王都では、記録保管庫の文官として働いていました。彼女は書類の整理が得意です。辺境伯領のお役に立てると思います」

 書類の内容を精査し、矛盾を見つけ出しすのもエルニーナよりソリンの方が得意だ。先日、ゲオルグの事件があった時も、ソリンがいてくれればもっと楽になるのにと思ったほど。
 まだ整理の終わっていない膨大な記録も、彼女がいてくれればもっとスムーズに片づけられるに違いない。

「エルニーナ嬢が来てからは、次から次へと必要な人材が辺境伯領に来てくれるな」
「それは、偶然なのですが……」

 エルニーナは、苦笑いした。
 王都を去る時、挨拶回りはしてきたが、まさかここまで本当に来る人が出るとは想像もしていなかった。

「ソリン嬢は記録管理の主任として働いてもらう。俺の直属だが、しばらくはエルニーナ嬢に仕事を教わってくれ」
「はい! よろしくお願いします!」

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