あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「それは、ソリンが信用できる人だからよ」
「先にエルニーナがいてくれたからだと思うのよね。あなたも楽しそうだし」

 楽しそう、だろうか。
 ソリンへの手紙には、愚痴ばかり書いてしまっていたような。
 でも、ソリンの言うとおり、王宮で男性文官達に馬鹿にされているのを感じながら仕事をしていた頃とは大きな違いだ。

「ソリン」
「ん?」
「来てくれて、ありがとう」
「……やめてよ、改まって言われると照れるじゃない」

 ソリンが顔を背けたが、耳が少し赤くなっているのをエルニーナは見逃さなかった。
 ここに来て、本当によかった。


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