あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
第四章
セヴェロの父親が、自ら辺境伯までやってきたのは、それから半月後のことだった。
たまたま王都を離れて、辺境伯領の近くにいたそうだ。
(まさか、辺境伯様が次の取引先を見つけていたなんて想像もしていなかった)
先代から出入りしていた商人を切り捨てた時に、次はセヴェロの実家であるアルジェンタ商会に声をかけようと思っていたらしい。今まで辺境伯家には出入りしていなかったけれど、隣の領地に支店があるそうだ。
ドラヴェンが最寄りの支店に使いを出したところ、たまたま近くにいたセヴェロの父が辺境伯領まで来たということのようだ。
「セヴェロ! 辺境伯領に行くと聞いた時はびっくりしたが、お役に立っているようで何よりだ」
「父さんや兄さん達にみっちり仕込まれたからね。父さんの顔をつぶさないように一生懸命頑張るから見てて」
辺境伯の執務室から出てきたセヴェロの父は、機嫌のいいのがよくわかる表情だった。男性にしては小柄だが、背筋をピンと伸ばしているからか実際よりも高身長に見える。現役の商会長であり、国内をあちこち飛び回っているそうだ。
たまたま王都を離れて、辺境伯領の近くにいたそうだ。
(まさか、辺境伯様が次の取引先を見つけていたなんて想像もしていなかった)
先代から出入りしていた商人を切り捨てた時に、次はセヴェロの実家であるアルジェンタ商会に声をかけようと思っていたらしい。今まで辺境伯家には出入りしていなかったけれど、隣の領地に支店があるそうだ。
ドラヴェンが最寄りの支店に使いを出したところ、たまたま近くにいたセヴェロの父が辺境伯領まで来たということのようだ。
「セヴェロ! 辺境伯領に行くと聞いた時はびっくりしたが、お役に立っているようで何よりだ」
「父さんや兄さん達にみっちり仕込まれたからね。父さんの顔をつぶさないように一生懸命頑張るから見てて」
辺境伯の執務室から出てきたセヴェロの父は、機嫌のいいのがよくわかる表情だった。男性にしては小柄だが、背筋をピンと伸ばしているからか実際よりも高身長に見える。現役の商会長であり、国内をあちこち飛び回っているそうだ。