あなたは王の器じゃありません 文官令嬢、辺境の地でその才を発揮する
「我が家だけで取引してもいいんだがな、話がでかいんで他にも何人か紹介させてもらったよ」
「そこは父さんに任せるよ」
久しぶりの父と子の再会を微笑ましく見守っていたら、セヴェロの父は勢いよくこちらに向かってやってきた。
「エルニーナ嬢、あなたの仕事ぶりをセヴェロは誉めていたよ。頼りないところがあるかもしれないが、長い目で見てやってくれ」
握手を求め、ぶんぶんと上下に振ったかと思えば、今度はソリンの方へと歩いていく。ソリンともがっちり握手をした彼は、土産に持参した焼き菓子を残して風のように去っていった。
こうしてゲオルグが抜けた穴は埋められたわけだが、辺境伯領の仕事はそれだけでは終わらない。
「腕が鳴るわあ。こんなにたくさんの資料の再現、王都じゃまずお目にかからないものね」
「大丈夫?」
「何言ってるの。大丈夫に決まってるでしょう。それにしても、ここまで傷むまで放置しているなんて、そっちにびっくりだわ」
遠慮のない口調で、ソリンは先代の辺境伯の書類をテーブルに広げた。これは写しを作って、原本は処分するしかない。
「そこは父さんに任せるよ」
久しぶりの父と子の再会を微笑ましく見守っていたら、セヴェロの父は勢いよくこちらに向かってやってきた。
「エルニーナ嬢、あなたの仕事ぶりをセヴェロは誉めていたよ。頼りないところがあるかもしれないが、長い目で見てやってくれ」
握手を求め、ぶんぶんと上下に振ったかと思えば、今度はソリンの方へと歩いていく。ソリンともがっちり握手をした彼は、土産に持参した焼き菓子を残して風のように去っていった。
こうしてゲオルグが抜けた穴は埋められたわけだが、辺境伯領の仕事はそれだけでは終わらない。
「腕が鳴るわあ。こんなにたくさんの資料の再現、王都じゃまずお目にかからないものね」
「大丈夫?」
「何言ってるの。大丈夫に決まってるでしょう。それにしても、ここまで傷むまで放置しているなんて、そっちにびっくりだわ」
遠慮のない口調で、ソリンは先代の辺境伯の書類をテーブルに広げた。これは写しを作って、原本は処分するしかない。